技術ブログ 2010年10月

<レアアースについて>

最近のニュースで中国に関する報道が目を引きます。

その中でも、特に、資源保護への政策の転換による希土類の輸出枠

大幅削減は、各ユーザー様からもその影響具合の問い合わせが相次いで

います。

弊社としては、希土類の輸出削減で一番に気になるのがセリウムです。

研磨工場を保有する大興製作所では研磨剤に使用するセリウムが無くなれば

生産できなくなりますから。

工場では、現状のセリウムは来年度末まではストックを保有しているようで、

しばらくは問題がないようです。

また、代替品の提案も研磨材業者からあり、品質的に問題ないことを検証して

おけば、あまり心配することも無いようです。

中国のレアアース輸出は、元々、比較的単価の高い磁石材料(Nd、Dy)、

蛍光体材料(Tb、Eu、Y)などが優先される傾向があるようで、単価が安い

セリウムなどは、後回しにされることが多いらしく、また、原料価格とは

別に輸出枠の調達コストを要求されることが多いので大変です、と研磨材業者も

来社のたびに嘆いています。

ただ嘆いているだけでなく、これを機に酸化セリウムの販売価格アップを

依頼して帰っていきます。

このように原価が上がる傾向なのに、加工品の価格はどんどん下がってきており、

きびしい世の中になってます。

レアアースに関しては、中国は、90%以上の市場占有率を持ちます。

最近では、資源確保のため、オーストラリアやベトナムなどでも鉱山開発が

スタートしているようですが、中国依存から脱却できるのはいつになるので

しょうか。

  Rare earth.jpg                       

技術 森川


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