技術ブログ 2011年3月

<石英ガラスの加工精度>

他のガラスやセラミックス、金属から石英ガラスパーツへの材質変更の引き合いを

よくお客様から頂きます。石英ガラスの特徴である不純物が少ないこと、耐薬品性に

優れていること、高温に耐えることやガラスにすることにより実験室の中の反応を

見れるなどの優位性があるからです。

実験用途ですと耐薬品性、高温に強いことから、シャーレやスライドガラス、

カバーガラスなど実験用にも通常の白板ガラスや樹脂に変わって使用されることも

あります。セラミックスや金属への置き換えでまず上がってくる問題が寸法公差

ですが、ガラスの加工は金属のような公差ではなかなか抑えられません。

例えば石英ガラスの研削品ですと一般的にレンジで100μ程度必要となってきます。

しかし穴の直径など場所によってはレンジ10から50μで押さえられる場合もあります。

石英管ではφ5程度より細い管などでは内外径共に数10μで押さえる加工品もあります。

この場合、枝管に流れる薬液を定量に管理したいなどの用途に使用できます。

板厚などの上下面では大きさにもよりますが、こちらも研磨等により数10μで抑える

ことが可能です。面精度との相談ですが・・・。

しかしガス加工製品となるとまた違った問題が発生します。

そのように精密に仕上た部分を溶接加工・アニール処理をしてしまうことにより、

熱による変形をおこしてしまうからです。

(その変形を如何に抑えるかが、ノウハウになってきます。)

溶接が入らない物でしたら、上記の公差を保つことが可能です。

最近ではかなり研削品は金属へ近づいてきましたが、なかなかガス加工を加えると

その公差の維持が困難です。日々加工者と改善を目指して加工を行っております。

                                技術 高橋 

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