技術ブログ 2012年2月
<レーザーバリアカーテン>
通常のカーテンや暗幕をレーザーエリアで使用していませんか?
それは大変危険な行為です!
通常のカーテンや暗幕で遮光すると言った場合、ほとんどが可視光域での遮光を指しており、
赤外線に対する遮光を指したものではありません。これは多くの素材が可視光領域の遮光を
目的としており、赤外線が透過していても気づかないからです。
レーザー使用エリアを通常のカーテンや暗幕で囲い安全性を高めたという話をよく耳にしますが、
実はレーザー光(赤外線)が漏れており、反射光が存在していて、知らず知らずのうちに周辺環境や
エリア内部を危険にさらしています。しかもレーザー光は高いエネルギーのため、防炎性の素材を
使用したカーテンであってもすぐに穴が空いて燃えてしまうことも考えられます。
弊社がご紹介するカーテンに使用されているFlex Guard素材は、赤外線から紫外線の幅広い
レーザー光を完全に遮断し、レーザー使用エリア内外の安全性を確実なものと出来るように
考慮されています。
実際にレーザーを当てた際に大丈夫かという指標もレーザー用カーテンには必要です。
Flex Guard素材は200W/cm2のレーザー光を100秒間照射しても穴が開きません。
(RBK-Regular Duty Black Flex Guardの場合)
さらに燃えない素材を使用しているため、万が一直接レーザー光が当たっても火災の心配も
ありません。また、レーザー使用エリア内で作業するスタッフや光学部品を保護するために、
カーテン素材の反射率も低く抑えられています。
(Flex Guardの反射率は波長によって違いますが、3%から5%に抑えられています。)
このようにレーザー用バリアカーテンは一般的なカーテンや暗幕とは違って、様々な点から
レーザー使用時の安全性が考慮されています。そのため普通のカーテンに比べると価格は
高いですが、非常に高い安全性を提供します。
弊社取扱レーザーバリアカーテンはカーテンとしても使用できるほか、部品などのカスタムにより
ウィンドウ・シェード、ウィンドウ・カバー等にもなり、様々な用途でご使用いただけます。
【注意】
レーザーバリアカーテンは、レーザーから発生する間接光や乱反射を遮光するのが主な目的です。
レーザー光が直接当たるような使い方はしないで下さい。万が一、レーザー光が直接Flex Guardに
当たった場合、すぐに穴は開きませんが直ちにレーザーの発振を止めた上で安全を確認して下さい。
田中丸
2012/02/01