石英ガラス、CaF2、結晶材料など素材と精密加工、設計(光学・メカ)、光学ユニット製作まで
株式会社大興製作所
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石英セル、ガラスセル

分析分野で広く使用される資料容器(セル)は、分野用途に応じて多種多様な特殊セル、フローセルが使われております。各分野で使用されるさまざまな形状と寸法のセルを取り揃えております。
また、お客様のご要望にあわせて、ご用途に応じた材質/加工方法を選定し、ニーズに最適なセルを少量生産から量産まで対応致します。試作、研究開発、量産化検討の際は、自由なご発想でお気軽にお問い合わせ下さい。

標準品は下記の弊社提携サイトで購入いただけます。

石英セル総合案内 (研究開発、工業用品のネット販売 ラボマイスター)

 

取り扱いセル(例)

標準セル
円筒セル
マイクロセル
スクリューキャップ付きセル
フローセル
マイクロフローセル
フローチャンネルセル
その他特殊形状セル
など

 

 

石英ガラスセルとは

石英ガラスセルは石英ガラス(シリカガラス)で作られた

セル(小さな容器または測定用チューブ)のことを指し、キュベットとも呼ばれます。

その高い耐熱性、耐化学性、そして光学的特性から、

研究室や産業分野において非常に重要な役割を果たしています。

多くの科学的実験やプロセスにおいて、正確で再現性の高い結果を得るために欠かせません。

 

分光分析:

石英ガラスセルは、光を透過する特性を活かし、分光分析においてサンプルを

保持する容器として使用されます。

特に、紫外-可視分光法(UV-Vis分光法)では、石英ガラスの高い紫外線透過性が重要です。

 

液体クロマトグラフィー:

液体試料の分析に使用される装置で、サンプルを保持し、

光学的な検出を行うためのセルとして用いられます。

 

バイオメディカル:

微量なサンプルの測定や反応のために、石英ガラスセルが使われることが多いです。

耐熱性と化学的安定性が求められるプロセスで特に重要です。

 

石英セルとガラスセルの違い

石英ガラス以外のガラスセルは紫外領域の光を吸収するため、

紫外領域に吸収を持つ物質をサンプルとする場合は一般的には石英セルを用います。

また石英セルはガラスセルに比べて耐薬品性にも優れた特徴を示します。

種類 透過波長
石英セル 200nm 〜 2000nm 以上
ガラスセル 350nm 〜 2000nm 以上

 

カスタマイズセル

接合技術/精密ガラス加工により複雑な形状や特殊な光学的特性を求められる

カスタマイズ石英ガラスセルをオーダーメイドで製作。

フローセル/マイクロ流路/ガスセルなども対応いたします。

新規装置の開発や、既存研究・開発の課題解決などぜひ一度ご連絡ください。

例)フローチャンネルセル(血液分析など)

液体、ガスなど分析用セル(火炎加工による溶接)

  

枝管溶接 レーザー刻印 マイクロ流路

 

 

よくあるご質問

 

Q1 セルはどのようにして接合されていますか
A1 接着剤を使用しない手法で接合されています

 

Q2 石英セルの洗浄方法を教えてください
A2

一般的にはセル洗浄剤にセルを浸し、30〜50℃にて約10分間ほど保持した後水洗し、
さらに無機物の汚れを取るため希硝酸と少量の過酸化水素水を加えた溶液に30分浸します。
最後に蒸留水でリンスしたあと、よく水をきって乾燥させます。
超音波洗浄機を使用しますとセルが破損する可能性があるのでご注意ください。

 

Q3 耐薬品性について注意すべきことは
A3

一部の薬品には注意が必要です。

フッ酸:石英を腐食・溶解させます

強アルカリ:長時間接触で表面が曇る可能性

リン酸などの一部ガスも腐食・失透の原因となります。